この病気は膝関節を蝶番にたとえるとよくわかります。
関節の中には関節軟骨や半月版や靱帯などがありますが、これらはケガや病気などで損傷されるだけでなく、日常的な動作の繰り返しでも少しずつですが傷を生じます。
ひどくなると軟骨はすり減って関節が関節が変形していたんだ蝶番のようになります。
錆び付いたり変形した蝶番ではドアの開閉がしにくくなるように、膝を曲げたり伸ばしたりする動作がスムーズにできなくなります。これが変形性膝関節症です。
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初期では歩きはじめや下り坂の歩行で膝の痛みを感じたり少し水が溜ったりします。
これらの症状は一時的には良くなりますが、何度かくり返して生じているうちに徐々に悪化していきます。
多くの人の場合は膝の内側に痛みを感じて、進行すると内側の軟骨が消失して脚(あし)はO脚に変形し、正座や膝をまっすぐに伸ばすことができなくなります。
1.日常生活の注意と体操の方法を指導します。
2.痛みをやわらげる方法として、ホットパックやレーザーなどの理学療法、痛み止めや湿布などの投薬、そして膝関節への注射などがあります。
3.膝を安定させるためのサポーターや足装板などの装具を用いた治療法もあります。
4.痛みや変形が強い場合は手術を行うこともあります。
A.関節鏡で関節内を掃除します。
B.骨を切ってずらすことでO脚などの変形を矯正する。
C.むし歯の治療のように、いたんだ関節面をけずって人工関節に置き換える。
これらの方法が年齢や症状を考慮して選択されます。
さらに、いたんだ軟骨を再生させる方法も現在研究されています。
Q:水があるから痛むの?
A:膝に炎症がおきていることが痛みや水の溜りの原因であり、通常は水が原因で痛くなることはありません。
Q:水を抜くと癖になる?
A: 水を抜いてもまたすぐ溜るのは、膝関節の炎症が治まっていないためで癖になるのではありません。治療により炎症が鎮まれば水は自然となくなります。
Q:水があると抜かないとダメなの?
A:かならずしもそうではありませんが、水を調べて診断をつけるためや、水が溜りすぎて痛みの原因になっていると思われるときには抜く必要があります。
Q:膝の注射は副作用が強い?
A:膝への注射は現在のところ主に2種類あります。一つは軟骨の保護剤のヒアルロン酸で、もう一つは炎症を抑えるステロイドホルモン剤ですが、どちらの注射も医師と相談して使用すれば心配ありません。
Q:薬や注射で軟骨が再生するの?
A:炎症を鎮めて痛みをやわらげたり、難航の磨耗を少なくしますが、軟骨を再生する効果は残念ながらありません。
Q:健康食品で軟骨が再生するの?
A:そのような研究結果は明らかにされていません。
Q:膝は温めた方がいいの?
A:基本的には入浴などで温めた方が良く、歩きすぎたりして熱感が強ければ氷嚢などで冷やしてみてください。また細菌の湿布は「経皮的消炎鎮痛剤」といって、痛み止めが皮膚からしみこむタイプのものが主流です。この方が従来の温感や冷感湿布より効果的です。
Q:よく歩いた方がいいの?
A:痛みをがまんしての無理な歩行は、かえって膝を傷めます。膝に負担をかけずに運動しましょう。